Column/Interview

インタビュー: ZERRY x KUROMAKU  – EP『cross』制作における人間関係の交差と「自分を誇る」勇気

2022年9月8日、ZERRYが新作EP『cross』をリリースした。KUROMAKUが全曲プロデュース、ミックス、マスタリングを手掛けた本作は、そのタイトルの通りZERRYを取り巻く“交差”を体現した作品となっている。踊れるビートとフロウを特徴としながら、真っ直ぐな歌詞が刺さるEP『cross』。ZERR...

2022年, HIPHOPの現在地 重要ジャンル・作品総整理 by つやちゃん x 遼 the CP

いま、日本のHIPHOPを整理し提示する緊急性 遼 the CP: つやちゃんさんとは以前も女性アーティストについて対談させて頂きましたが、今日はもっと広く、今のHIPHOPを整理・概観してみようということで時間を設けさせて頂きました。この対談にあたり、つやちゃんさんの方でも今回の問題意識に根差し...

[’00年代があった vol.11] フリーミクステ文化はHIPHOPシーンをどう変えたのか─AKLO『A DAY ON THE WAY』の衝撃

その年史が積み上がるほど歴史の記述はシンプルになる。何十年分の歴史を決まった分量に収められるよう、歴史の背骨を構成する要素以外はこそぎ落とされていく。HIPHOPも同様だ。黎明期にして黄金期とも言われる1990年代、まだ「近世」と言える2010年代の発掘・アーカイブ作業を横目に、2000年代における日本のH...

[’00年代があった vol.10] 静岡の雄・BEATMASTER全作品レビュー

その年史が積み上がるほど歴史の記述はシンプルになる。何十年分の歴史を決まった分量に収められるよう、歴史の背骨を構成する要素以外はこそぎ落とされていく。HIPHOPも同様だ。黎明期にして黄金期とも言われる1990年代、まだ「近世」と言える2010年代の発掘・アーカイブ作業を横目に、2000年代における日本のH...

[’00年代があった vol.9] レビュー:KM-MARKIT『VIVID』(2005年)

その年史が積み上がるほど歴史の記述はシンプルになる。何十年分の歴史を決まった分量に収められるよう、歴史の背骨を構成する要素以外はこそぎ落とされていく。HIPHOPも同様だ。黎明期にして黄金期とも言われる1990年代、まだ「近世」と言える2010年代の発掘・アーカイブ作業を横目に、2000年代における日本のH...