インタビュー:Automatic (ゆるふわギャング) a.k.a. 自動式 – AIとプロデューサーのストラテジー
2021年4月15日、傑作『MALUS』は突如としてシーンに現れた。大がかりなプロモーションも、各所でのリリースアナウンスもなく静かに産み落とされたそれは、しかし、確かに届いたリスナーの中で評判を呼び、バイラルでその評価を確かなものとしつつある。 ゆるふわギャングのプロデューサーとして活躍してきたAutom...
2021年4月15日、傑作『MALUS』は突如としてシーンに現れた。大がかりなプロモーションも、各所でのリリースアナウンスもなく静かに産み落とされたそれは、しかし、確かに届いたリスナーの中で評判を呼び、バイラルでその評価を確かなものとしつつある。 ゆるふわギャングのプロデューサーとして活躍してきたAutom...
Skyraの主宰するコレクティブ・Gathering Of Deathに所属するギタリスト/シンガーによるデビューEP。2021年7月21日配信リリース。 SLOWUGGというアーティスト SLOWUGGについて現状明かされている情報は多くない。分かっているのは(恐らく)Gathering Of Dea...
神戸弁、男子校ノリ、下ネタ…そして最高にブルージー。筆者が、神戸薔薇尻こと小林勝行というアーティストを語る上で、まず連想したキーワードだ。彼を知らない人が見れば中々とっつきにくい印象になりそうだが、(誤解を恐れず言えば)それが事実でもある。ただし、そんなテーマさえ内輪ノリに留まらず、全国に届かせるに充分な強...
神戸を中心に活動し「水」を表現し続けるビートメイカー・pool$ideのアルバム。2021年3月3日リリース。 pool$ideというアーティスト 業界を俯瞰し、いかに他者とオーバーラップしないポジショニングを行うか。音楽に限らず、どの分野にも当てはまる競争戦略の要諦だ。その点において、「水を表現するビート...
2021年でめでたく設立10周年を迎えたシーンきっての名門レーベル・SUMMIT。ディスコグラフィを振り返れば名盤だらけのこのレーベルの歴史を讃えるべく、PRKS9では今回、SUMMITの全アルバム作品をレビューする(無謀な?)試みを実施。 今回は2017-18年に発表された4作品を紹介。このレーベルは毎年...
EDWARD(我)の音楽は強さと弱さが絶えず自壊と再構築を繰り返す。 2019年にラッパーとしての活動を開始したEDWARD(我)は、SoundCloudを主戦場に音源をリリース。地元・関西の繋がりでNidra AssassinやYokai Jaki, rirugiliyangugiliら同年代のコミュニテ...
島根を拠点にグローバルな活動を展開する若手・Skyraの3rdアルバム。2021年6月30日各種配信ストアでリリース。 Skyraというアーティスト 島根 – 鳥取を拠点に活動するSkyraの動きは、距離や重力から自由だ。地元のシーンとは一切繋がりを持たず、SNSでのやり取りを通じ、ダイレク...
リスナーは今後、homarelankaの名前を否が応でも覚えることになる。激烈な体験を経て制作された初音源 “riot.”以降、名古屋の新鋭は最短の打ち手でシーンの階段を駆け上がりつつある。初の自身名義の配信リリース曲となった”III MY SELF”では客演...
前文 by PAKINあなたは地図を眺めるのは好きだろうか? イギリスでGrimeが生まれてから20年ほどが経過し、世界各国に日々Grimeアーティストが誕生している。その動きが最も顕著な地域の一つは間違いなくヨーロッパであろう。地図を眺めると、極東に住んでいる一市民としては、改めて「イギリスとこの国はこん...
そこにあるのはいつも「自由」だ。 KMが2ndアルバム『EVERYTHING INSIDE』をリリースした。前作『FORTUNE GRAND』から3年。この間に、KMというプロデューサーの名前はシーンに完全に浸透した。田我流とのEP制作、Kvi Babaのフルプロデュース、そして(sic)boyのブレイク…...