Column/Interview

2022年3月4日(金)、Pitch Odd Mansion(POM)とMS Entertainmentによる名作コンピレーションシリーズの第3弾となる『2 HORNS CITY #3 -INSOMNIA HOTEL-』がリリースされた。前回の第2弾から4年を経ての新作。その間に各自の音楽活動があり、コロナ禍があり、ロシアによるウクライナ侵攻があり…彼/彼女らを取り巻く環境は目まぐるしく変わってきた。今回は最新作に参加したPOMメンバー全員に、この4年間、そして現在の状況を語ってもらうこととした。今回はWarbo, サトウユウヤ, RAITAMENが登場。Pitch Odd Mansion, how you doin’?

▶Shintaro Kunieda, Ace the Chosen onE, kiki vivi lilyが登場した前回はこちら

All photos shot by TANA a.k.a.タナップ

Warbo:

─今回4年ぶりの『2 HORNS CITY』の新作となりました。この4年間、自身にとってどんな時間でしたか?

自分自身は2nd アルバムをリリースしたり、個人的に活動しているクルーのRoadLeef(道草)の仲間達がリリースしたり、地元でやれることやってきたって感じでしたね。

─最近はPitch Odd Mansionの仲間とはどんな感じですか?

最近RAITAMENと遊びました。相変わらずダラダラ友達の家で過ごして曲作って、みたいな遊び方してます(笑) サトウユウヤやTENは銀座のレギュラーパーティーでちょくちょく会うし、他のメンバーもビデオや作品で観てるんで、会っても久しぶりな感覚はないですね。いつも通りで安心します。逆に自分だけ長野にいて、会うタイミングが少ないんでみんな心配してるんじゃないですかね(笑)

─コロナ禍が3年目に突入した中、自身の活動への影響や、世界について感じていることを教えて下さい。

2019年12月に2ndアルバム『Pt.White』をリリースしたんですが、翌2020年3月くらいからのリリースライブが全部飛びました。本当に気合い入れて作っただけに当時は不貞腐れました(笑) ライブ観てもらってCDの売り上げに繋がるってサイクルがなくなったので、未だに聴いてない人も多いと思います。買って欲しいです(笑)

─今回の舞台は「ホテル」ですが、これまでに体験したベストなホテル/旅館があれば教えて下さい。

ベストじゃないけど、地元のAnnonってラブホテルの一室で、部屋の角のちっさい水槽にウツボがいたのは笑いました。そんなにいい宿泊まった事ないんで、もっと頑張りたいです。

─今回の楽曲に込めた想い、コンセプトなどを教えて下さい。

コロナ禍が始まったくらいの頃に書きました。自粛期間で気が滅入ったり、投げやりになった感情をうまく落とし込めたと思います。更に、身近な人達の大切さというか、いつも助けられてたんだなって実感しました。でも自分はバース書いただけで、あとはItto君が全部良くしてくれました。感謝です。

─POM以外でも、最近よく聴く or 気になってるアーティストがいれば教えて下さい。

彼女が教えてくれたエレクトロスウィングとか聴いてます。移動とか、作業中捗ります。

─POMのインタビューが揃う場なので、ここからは基本的なことも改めて伺わせて下さい。HIPHOPに出会うまではどのような音楽を聴いていたんでしょう?

全然聴いてなかったですね。よく外で遊んだりする子供でした。覚えてるのはメンバーが脱退する前のポルノグラフィティとか。

─そこからHIPHOPに出会ったきっかけは?

中学に上がる前に友達からCD-Rでキングギドラの最終兵器聴いたのがきっかけです。

─特に影響を受けたアーティストなどはいますか?

Yellow Diamond CrewのZEUSさんとBRGKさん。ZEUSさんの自主制作盤のグランドスラムとかめちゃくちゃハマッて、真似しまくってました。

─それからHIPHOP自分で始めたのはいつ頃?その経緯や当初の活動内容は?

多分中学1年の冬に、リリックから書き始めました。ビートとかも聴かずにただひたすら詞だけ書いてました…中二病ですね(笑)

─POMに参加するきっかけ、経緯はどんな感じだったんですか?

2013か14くらいに名古屋でラルコネっていうデイのライブイベントがあって、それがきっかけだと思います。Ace the Chosen onEとオカワリとはライブで1回だけ面識あったんですが、2回目のラルコネで最初のメンバーにはほとんど会ったかな。どういう経緯かはわからないけど、エースから「タメで面白い事やらない?」って誘われました。当時地元もタメのプレイヤーは多くなくて、ふたつ返事でOKしました。

─自身の思うPOMに持っている印象を教えて下さい。

結構作品や映像でクールな印象だと思うんですけど、めっちゃゲラで面白いクルーですね。みんなの話聞いていつも笑ってる記憶しかないです。

─最後に、今後の予定について教えて下さい。

POMでまとまった作品出ると思うし、個人的には3rdアルバム出します。良い作品になってます。他にも道草関係の作品がいくつかでるので気にしといて欲しいです。最後まで、ありがとうございました^^

サトウユウヤ:

─今回4年ぶりの『2 HORNS CITY』の新作となりました。この4年間、自身にとってどんな時間でしたか?

オーバーホール期間。

─最近はPitch Odd Mansionの仲間とはどんな感じですか?

TEN君とよく会ってました。G皿詳しいので、御指南頂いてます。

─コロナ禍が3年目に突入した中、自身の活動への影響や、世界について感じていることを教えて下さい。

今まで見てなかったところに興味が出てくるようになったかもしれない。

─今回の舞台は「ホテル」ですが、これまでに体験したベストなホテル/旅館があれば教えて下さい。

特にここが、というのは今はまだ思い当たらないのですが、今年は寝台特急とフェリーに乗ってみたい。

─今回の楽曲に込めた想い、コンセプトなどを教えて下さい。

真太朗君やMSの方々含めチームで練ってもらったコンセプトを受け取って、各々進めていきました。POMのライブツアー中に書いたので、エモーショナルな雰囲気になったと思います。

─POM以外でも、最近よく聴く or 気になってるアーティストがいれば教えて下さい。

Kobacchi Ryo, Jamael Dean。

─POMのインタビューが揃う場なので、ここからは基本的なことも改めて伺わせて下さい。HIPHOPに出会うまではどのような音楽を聴いていたんでしょう?

DA PUMPが好きでした。はじめからそういうのが好みだったんだと思います。

─そこからHIPHOPに出会ったきっかけは?

中2の時、学年の目立つヤンキーが夏休み終わったら金髪から四角いラインアップの丸坊主になってて。毎日学校来るようになって授業中はずっとリリック書いてた。それが出会いです。

─特に影響を受けたアーティストなどはいますか?

Yasiin Bey, MURO, D.L, 鷲崎健。

─それからHIPHOPを自分で始めたのはいつ頃?その経緯や当初の活動内容は?

19歳ぐらいの時にそろそろやるか〜、むくっ、みたいな感じでニコニコ動画に曲を宅録で作ってアップし始めました。

─POMに参加するきっかけ、経緯はどんな感じだったんですか?

RAITAMENが音源作り始めた頃からのマイメンで、そこから知り合っていって…という感じです。

─自身の思うPOMに持っている印象を教えて下さい。

ここまでみんな違う集まりはなかなかないと思います。集合住宅の恐怖。

─最後に、今後の予定について教えて下さい。

AWOL Cartelの作品出します。あと同い年の絵描きのWAM君が、3/1〜4/30まで原宿のPREVILEGEさんでポップアップやってます。よろしくっす。

RAITMEN:

─今回4年ぶりの『2 HORNS CITY』の新作となりました。この4年間、自身にとってどんな時間でしたか?

「自分らしいラップとは」について向き合う期間でした。

─最近はPitch Odd Mansionの仲間とはどんな感じですか?

この前TENに久しぶりに会って、元気そうだったので良かったです。あとAce the Chosen onEとは毎週会ってる気がします。

─コロナ禍が3年目に突入した中、自身の活動への影響や、世界について感じていることを教えて下さい。

端的に言って、ライブの本数が減りました。世界的には心に余裕が無い人が増えた気がします。

─今回の舞台は「ホテル」ですが、これまでに体験したベストなホテル/旅館があれば教えて下さい。

小学生くらいの時に親に連れてってもらった新潟のホテル。米がまじうまかったです。

─今回の楽曲に込めた想い、コンセプトなどを教えて下さい。

今回は自分の曲が3曲ありますがそれぞれにRAITAMENらしさが出せてると思います。

─POM以外でも、最近よく聴く or 気になってるアーティストがいれば教えて下さい。

ここ半年くらい他人の音楽を全く聴いてないですね。

─POMのインタビューが揃う場なので、ここからは基本的なことも改めて伺わせて下さい。HIPHOPに出会うまではどのような音楽を聴いていたんでしょう?

親に初めて買ってもらったCDはDeep PurpleとLed Zeppelinだったと思います。それを聞きながら寝てたらしくて、親にこれ聴きながらよく寝れるねって言われた記憶があります。

─そこからHIPHOPに出会ったきっかけは?

兄から借りたm-floの『ASTROMANTIC』でラップのカッコ良さに気づいた感じです。その後はとにかくめちゃくちゃに日本語ラップの曲を聴き漁ってました。

─特に影響を受けたアーティストなどはいますか?

BESさん。

─それからHIPHOPを自分で始めたのはいつ頃?その経緯や当初の活動内容は?

18歳で名古屋に来てからちょっとずつネットに音源アップしてました。それが名古屋のCLASPAさんという方の目に止まって「イベントでライブしてみない」って言われてでたイベントが初ライブでした。

─POMに参加するきっかけ、経緯はどんな感じだったんですか?

POMの前身であるKUC(Kunieda Urban Camp)のメンバーだったので必然的にその流れになりました。

─自身の思うPOMに持っている印象を教えて下さい。

みんな音楽やっててよかったねって感じです。

─最後に、今後の予定について教えて下さい。

POMとは別でAWOL Cartelという自分がもう一つ所属しているグループのアルバム出すつもりです。気長に待ってもらえると助かります。

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2022/03/10
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作品情報:


Tracklist:
1.LIVING DEAD / 唾奇, RAITAMEN
2.Hyouri (feat. MELRAW) / TEN
3.Talk Dirty to Me / Ace the Chosen onE
4.EZ MODE / RAITAMEN
5.What Are You / 唾奇, RAITAMEN
6.Feelin’ Down (feat. Itto) / Warbo
7.Up to You (feat. SIRUP) / kiki vivi lily, サトウユウヤ

Artist: Pitch Odd Mansion
Title: 2 HORNS CITY #3 -INSOMNIA HOTEL-
Label: MS Entertainment
2022年3月4日リリース
Stream: https://linkco.re/Az4qGpt8?lang=ja

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