全曲本人解説:SLOWUGG『Age ー騰ー』
Skyraの主宰するコレクティブ・Gathering Of Deathに所属するギタリスト/シンガーによるデビューEP。2021年7月21日配信リリース。
SLOWUGGというアーティスト
SLOWUGGについて現状明かされている情報は多くない。分かっているのは(恐らく)Gathering Of Death (=G.O.D)を主宰するSkyraと同年代であること。Skyraの土台にもなっているシューゲイザーとHIPHOPというxy軸に共振する存在であったこと。そしてG.O.Dが結成される、契機となる存在であったであろうことだ。
意図的か否か、多くの情報がマスキングされた状態でリリースされたデビューEP『Age ー騰ー』。他方で、本作はそれゆえに多くを感じさせる内容になっている。いかにもシューゲイザー然とした”I always have a good day”や”Don’t Fight PIEN”, Skyraの登場で一変する雰囲気がいかにもHIPHOPマナーに則った盛り上がりを感じさせる”Age”など、そのバックグラウンドを作り上げた音楽性を感じさせつつ、そこで語られるリリックの朴訥さ、気だるさが醸成する寝起きのようなグルーヴ感。マイペースにのっそりと這い出たような本作はまた、その魅力もじんわりと聴き手に浸透する独自の速度を持つ。本稿が、そんなSLOWUGGの魅力を補強する手掛かりとなれば幸いだ。
『Age ー騰ー』全曲解説
もともと別のバンドをやっていたのですが、最初にSkyraくんからエモトラップやらない?とインスタで急にDMがきて。バンド以外の曲作りづくりをしたことがなかったのですが、新しいことがしたかったのでやってみることにしました。
それでinoyuくんがビートと808をいれたトラックを送ってくれて、そこにギターと歌を入れてみました。
最初だったのでシンプルにバンドでやってるようなギターを、と。Skyraくんが「曲名をAge(アゲ)にしよう!」というので、マジかwと思いつつそのまま曲になりました。
これもinoyuくんがビートをくれたので、ギターをのせました。自分の趣味が出てる感じのギターだなと思います。
この曲だけでなく、全ての曲なのですが、不協和音的なギターをどれだけ聞かせるかミックスでかなり悩みました。
リリックも「今日もコンビニしか行ってないしつら〜〜」みたいなことを言ってて…自分らしくて気に入ってます。
Skyraくんがアコギでつくってみたら?と提案してくれたので、アコギの歌ものっぽい感じでつくりました。
最初はEPの最後の曲のつもりで考えてたのですが、なんか暗すぎるな…ほんとにこのEPこのまま終わるんか??と思い、3曲目にすることにしました。
思ってることをと口に出してみようと思ったらこんな感じになりました。己のぴえんと戦うな!と言っています。
Skyraくんのリリックがぴえんぴえん言ってておもしろい。
制作中はぴえんってまだかろうじて使ってたんですが、もう聞かなくなりましたね。
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2021/07/29
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アーティスト情報:
SLOWUGG
ギタリスト/シンガー。90年代ではSonic YouthやDinosaur Jr.などに影響を受けつつも、現代ではLIL SOFT TENNIS, non albiniや4s4kiから影響を受ける。SkyraにGathering Of Deathへの加入を誘われたことをきっかけに自身でも楽曲制作を開始。
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