Column/Interview

愛媛県出身、現在は沖縄に身を置くDisry。
ハードなラップスタイルを下地にしつつ常にアップデートを恐れないアーティストは、今回リリースされた『NEW SEASON』で決定的に新たなフェーズに突入した。

初めてオートチューンを使って1-2日で作り上げたという”Under Pressure”の完成度に驚く一方、沖縄の空気感が自身に良い力の抜き方を教えたという”Don’t Worry”など、その変化は技法的な部分に留まらず、アートスタンスにも及んでいる。
他方でハードなラップの芯はあくまで崩さず、CD限定収録の”愛媛産には愛がある(REMIX)”では地元・愛媛の歴史的経緯を背負って立つ。

その変化と変化させないものの両軸を抱えて目指すものは何か。
『NEW SEASON』の全曲を解説して貰いつつ、全編Trap / Drillで攻める(!)という次回作についても語ってもらった。

登場する主なアーティスト(順不同):
Westside Gunn, AXLBeats, NY Bangers, TOCCHI, Leonald, yasai, 剛斗, MAVEL, FROM DUSK TILL DAWN, ACE COOL, MuKuRo

─Disryさん、本日はよろしくお願いします。

Disry:
どうもDisryです。
レぺゼンは4TH Coast Yella, 604, そして愛媛のクルー・JUICEです。
今は那覇市で生活して音楽活動してますが、愛媛にも帰ってイベントに出たり、
自分のブランド・4THCOAST WEARのポップアップストアやったりしてます。

生活は沖縄メインですけど、愛媛や四国をどうやって盛り上げるのかっていうのは常に考えてます。
沖縄の家は録音環境も整えていて、ミックスまでは自分でやれる環境です。
周りの仲間もちょいちょい録りに来てくれたりとか、宅録としてはかなり設備は揃ってると思いますね。

─作品を重ねるにつれラップスタイルがアップデートされています。
 近年の作品だけでも、『EQUIPPED MUSIC』(2017年)などと比べてもラップの変化は顕著だと思いますが、この3年を通して意識された部分はありますか?

Disry:
自分としてはNYのHIPHOPが好きでやってるんですけど、日本語のHIPHOPとしてどうすればカッコ良くなるかというのは常に考えていて。
その中で常に自分が良いと思うアプローチを模索している感じです。
だから強く意識して変えてる訳ではないんですが、振り返ってみると発声も含め全然違うなと思いますね。
特に沖縄に来てからは音楽に浸かれるようになって、アプローチも増えていった感覚はあります。

─最近はインプットとしてどんな音楽を聴いてるんですか?

Disry:
Disry:挙げるとキリがないんですが、Westside Gunnとかは衝撃でしたね。

あの辺と…Brooklyn Drillもよく聴いてます。
実は『ANOTHER SIDE』,『NEW SEASON』の次に出る3枚目のEPのビートは一部AXLBeatsのビートで、自分好みのハードなTrapやDrillでゴリゴリ攻める内容になってます。

この3枚目のEPで一連のEPシリーズは一区切りつく感じですね。
だから根底はNYのスタイルですけど、インプットとしては色々聴いてます。
自分の中では日本のラッパーは見え方がひとつしかない人も多いなと感じていて。
USのラッパーだと細身のスキニーパンツ履いててもゴリゴリのBoom Bapだって出来たりとか、色んな見せ方を持ってる。
自分もそうなりたいので、昔も最先端も関係なく吸収して聴いてますね。

─3作目はかなり意外かつ楽しみな内容ですね。
 この3枚のEPはどういう位置付けになるんですか?

Disry:
このシリーズに入ってるのは、ここ1年半くらいの間に作っていたけど入れる場所が上手く見つからなかった曲たちです。
それを3つのEPの箱に分けた感じですね。

─なるほど。
 では既に出た2枚のEPについて聞かせて下さい。
 まずは9月にEP『ANOTHER SIDE』が出ましたが、このタイトルの意味、アルバムの位置付けは?

Disry:
これは…ほんとは『NEW SEASON』を先に出して、その後『ANOTHERSIDE』を出す予定だったんです。
でもこっちの方が先に出来上がったので先に出して。
だからタイトルは自分の『NEW SEASON』に対する別の側面(ANOTHER SIDE)って意味なんです。
その他にも、このコロナ禍で社会や人々の色んなダークな側面が見えてきた気がしていて。
そんな状況の中で、新型コロナウイルスの流行前・流行中に作った曲を収録しているのでこのタイトルにした、という意味合いもあります。

やっぱり自分もこの状況で自分自身を見つめ直して、思った以上にダメージを受けていたんだなっていうのと、色々な内面が新たに見えてきました。
『NEW SEASON』は全てコロナ禍前の曲ですが、そういった目線で、またフレッシュに受け取ってもらえたらと思います。

─2021年2月に出た『NEW SEASON』がどちらかと言うとポジティブな空気感を持っているのは、コロナ禍前の曲を集めたからというのもあるんですね。

Disry:
そうですね。
『NEW SEASON』に関しては…元々自分はカッコ良いラップをすることにしか興味がなかったんですけど、沖縄に来させてもらって、シーンや仲間に、自然体で力を抜いたスタイル/生き方を教えてもらいました。
そういうビート・空気感でラップすると今までになかった素直な歌詞が出たんです。
自分のそんな新たな一面が出てきたのでこのタイトルになっています。
やっぱり沖縄に行って貰った影響はデカいですね、行ってなければここまでやれてなかったと思う。
色んな自分を見つけたからこそ、持ち味のハードな曲の幅も広がったと思います。

逆に言うと『ANOTHER SIDE』に収録されてる”B.B.B”, “Promise”みたいなハードで原点回帰的な曲は、『NEW SEASON』には合わないので向こうに収録した感じですね。

─『ANOTHER SIDE』でも沖縄に行った影響は反映されてるんですか?

Disry:
そうですね、このEPについてはワンメイクで作った曲が多いんですよ。
客演がいる曲とかはほぼそうじゃないかなと思います。
元々自分は…『EQUIPPED MUSIC』の頃とか特にそうなんですけど、ずっと根を詰めるタイプで。
でも、今思うと考え過ぎて詰めてる部分もあったなって。作るのに1年かかってる曲とかもありましたし。
リリックもフローも煮詰めすぎて、かえって分かりにくくなったりとか。
その点、自分の周りの沖縄のラッパーたちはほぼワンメイクなんです。
もう、1日で録ってはい終わり、っていう。
それに結構衝撃を受けて。
自分は常に一曲入魂過ぎて、練りすぎてた部分もあったなと。
だから「Disryっぽい」っていう楽曲チョイスの原点と、沖縄に来て得た新たな側面が合わさったのが『ANOTHER SIDE』です。

─では、その前に作った曲もある『NEW SEASON』は、比較的練った曲が多い?

Disry:
そうですね、”Better Days”とかは歌詞を書くのに2か月くらいかかりました。
2019年の初めくらいに作ったんですけど…たまに来るんですよ、そういう歌詞を書けない時期が。
その頃は沖縄に来てすぐで、週5でバイトしていて。
せっかく沖縄に来たのにバイトだらけで音楽出来ないって何しに来たんだって…そういう鬱憤を溜めまくって作った曲です。

今の若手みたいに気楽なパーッとした曲を作れるタイプじゃないので、やっぱり内心の吐露が多くなります。
聞いて重くなっちゃうだけじゃダメなので、それをどうやって気楽に、あるいはカッコ良く聴かせるかの勝負ですね。
当然、リスナーの方には気軽に聴いてもらえたら幸いです笑

─重い内容をそう感じさせずに聴かせる、という点は『NEW SEASON』のビートチョイスも影響している?

Disry:
やっぱりビートが曲の表情になるので、1番に大事にしています。
特に沖縄にいるとやっぱ、ハードな曲を書くタイミングが少し減りますね。
愛媛にいるときはずっとハード一本でしたけど。
田舎なので刺激が少なくてイライラしてたんですかね笑

今までの自分の人生にない刺激を沖縄で大きく得たので、たまに愛媛に戻るとゴリゴリかつコテコテな楽曲で楽曲でライブしてる仲間を見て、やっぱこのノリも間違いないよなーと思ったり。
沖縄と行き来しているからこそ、愛媛を再発見出来ている部分もあります。
それもあって、『NEW SEASON』は自分の中で初めて「聴きやすさ」を意識した初めての試み内容が集まった1枚になりました。
“Don’t Worry”みたいなラップとか、昔の自分に聴かせたら驚くと思います。

─なるほど、ではここでリリースされたばかりの『NEW SEASON』の収録曲について、それぞれご解説頂けますか。

Disry:
分かりました。

1. Answer feat. Tocchi

これは一番最後に出来た曲で。
やっぱり自分は音楽的な評価がまだまだ足りてないという思いで悩んでいて。
みんな同じだと思うんですけど…ゴールの見えない霧の中に入って行って、足元から答えを見つける、そんな曲です。
模索する中で気付いたのは、自分はやっぱり100人中100人に「ヤバい」と頷かせたいタイプで。
でも、その中でも特に自分みたいな奴に必ず届けたい。
1Verse目の締めの「世界のどっかの俺みたいな奴に歌う何もないとこから渡航、今ここ」ってラインには、自分を含めた、様々な夢に悩んでいる同志へ歌っていて「0からスタートしてもここまで来れる、そして諦めなければ更に進んでいけるんだよ」って思いが詰まっています。

2. Don’t Worry feat. Leonald

これはほんとに沖縄に受けた良い影響・フィールを吐き出した第1号の曲ですね。
MAVELを通じてyuhei miuraさんに素晴らしいビートを頂いて。
客演にLeonaldを呼んでみたいと思ってバースを投げかけたら、意気投合して秒で仕上がった曲です。
ちなみにこれはLeonaldが初めてオートチューンを使った曲で、彼自身も成長出来た手応えを得ていたようです。

この曲の暖かさには、やっぱりLeonaldが合うと思ってました。
自分だとどれだけゆるくラップしても、スタイル的に発音とかがどうしてもパキッとしちゃうので、彼の沖縄的な、本物のゆるさに助けられて化学反応が起きた曲だと思いますね。

3. We So Free feat.yasai

この曲は”Don’t Worry”の続編的な位置付けになっています。
“Don’t Worry”が夏のイメージならこっちは秋口くらいの感じで。
yasaiさんから「GREEN ASSASSIN DOLLARさんが良いんじゃない?」と提案して貰ったこともあり、連絡してビートを頂きました。
実は”Don’t Worry”よりも先に出来上がっていて、沖縄のスタイルをハッキリと意識して作った楽曲はこれが第一弾です。

生き急ぎ過ぎてしまうクセというか、何もしなくていい日でも何かしなくちゃと焦ってしまうクセがあって笑
心には本当によくないんですけど、そういった自分へ優しくメッセージを投げかけています。
せっかく沖縄に居るんだし、この素晴らしい景色を見て一旦スローに行こうぜ、っていう…自分でも新たな一面を出せて気に入ってますし、10年20年とそばに置いておける曲になっていると思います。

4. Just Going feat. 剛斗

この曲は元々湯煙Beeさんと剛斗に誘ってもらって出来た曲です。
名義としては湯煙さんの曲だったんですけど、このEPの雰囲気に合うので頼み込んで入れさせてもらいました。
曲自体は2018年末とかには完成してたんですけどね。

これは由緒正しきBoom Bapなので、USのBoom Bapにおけるスムースさみたいなのを同等でやれるように意識しました。
ラップのペースも自分のVerseは一定のリズムから広がっていくように構成してるんですけど、それはスムースさを突き詰めた結果です。
剛斗がバチっと固くカマしてくれる最高な男なので、今回は逆に自分が”Don’t Worry”におけるLeonald的な、クールダウンさせる役で立ち回りました。
男の哀愁ソングですね。
これのMVは早朝の渋谷で皆で凍えながら撮影しました…思い出です。

5. The Over Verse feat. MAVEL

この曲は…自分がイベント終えた朝方にいきなりマベさん(MAVEL)から「これDisryが合うと思うんだよね」ってビートとマベさんのヴァースが送られてきて笑
普段ならイベント後はさっさと寝るんですけど、内容がヤバくて自分もそのまま昼まで寝ずに一気に書き上げてRECしました。
HIPHOPをやっていて悔しかった経験なんかについて歌ってる曲なんですけど、そういう内容だからこそ、まさにワンメイク的な良さ、その日の勢いが詰まった曲になったかなと思っています。

6. Better Days

これは「きっと良い日が来る」って自分に言い聞かせた曲ですね。
やっぱり色々な葛藤って、日々絶えないものですけど、ラッパーは曲にして吐き出すしかなくて。
自分の中でなんとかこの曲を捻り出したことで、結果として気持ち的にも1段階ステップアップする事ができました。

聴く人によっては暗く聞こえちゃう楽曲かもしれませんが、
「この街が捨てた誰かの夢 俺の形で叶えさせてくれ」
ってサビで歌っています。

途中で夢を諦めた人って敗者ではないと思うんです。
諦めて新たな道へ歩みを進めることも、人生のためにはとても大きな決断です。
言い換えると、自分はそれができないから良くも悪くもラップをやっている。

愛媛の同級生で家庭を支えることに専念するためにDJを辞めたやつが居るんです。
今も仲良しですが、「俺は諦められない代わりにバチっとかますから、お前の夢も俺の形で叶えとくぜ」って感じです。
自分が何かを達成することで、地元や人の希望にもなれたらいいなと思っています。

7. Under Pressure

これは結構1日、2日で出来た曲で。
身近な大事な人が苦しんでいる姿を見て、その身になって衝動的に作りました。
自分としては初めてオートチューンを使った楽曲です。

「目に見えない世界に負けていられねえ」
「お前の世界を作るのはお前しかいないよ」

と歌っていますが、人に何を言われたって結局自分の道を決めるのは自分なんです。
他者の目を気にしてしまう気持ちも痛いほどわかるんですが、視点を変えて、批判を気にせずありのままに道を追求すればおのずと視界は開けてくると思います。

そして、その悩みや恐れの心は絶対に糧になって、ネクストへ向かう自分の味方になるはずです。
簡単に言ったら応援ソングです笑
仕事でも遊びでもなんでも、何か心に引っかかりのある人の心に届けば本当に嬉しいですね。

8. 愛媛産には愛がある(REMIX)

これは配信版には入れなくてフィジカル盤のみ収録なんですけど、結構歴史的な曲なんです。
自分が16歳のとき、当時は全然知り合いでもなかった先輩のDJからmixiでメッセージが来て。
愛媛にビブロスってクラブがあるんですけど、「今度ビブロスでイベントあるんだけどHIPHOP好きなら来てみない?」って言われたんです。
それで同い年のHYPER NON MCと一緒にイベントに行ってみたら、この”愛媛産には愛がある”って曲を歌ってる人がいた。
それがFROM DUSK TILL DAWN さんっていうラッパーでした。

とてもパーティチューンに特化したラップをする方で、この”愛媛産には愛がある”も、内容は「愛媛県に好きな子がいるけど振り向かせられない」といった内容の曲でした。
そんな訳で地元HIPHOPシーンとの電撃的な出会いの1曲だったんですけど、自分の所属するJUICEという老舗パーティの主催で、今はビブロスのオーナー/自分のボスでもあるDJ SHUNから、「この曲のREMIX作ってよ」って渡されたんです。
実は10年前くらいに、このFrom Dusk Till Dawnさんが亡くなってしまって…「今こそこの曲を復活させよう」と。

だからビートも当時のものそのままなんです。
実際やるにあたって、俺は(原曲のように)ラブソングは歌えないので、愛媛県という土地に対する愛を示す歌にしました。

この曲もやっぱり沖縄にいたから書けたものだと思います。
やっぱり自分が愛媛に住んでいたときは、良い部分って見え辛かったようで。
『EQUIPPED MUSIC』にも”Get Up The Matsuyama City”って曲があってそこでも歌っていますが、元々は自分の住んでたこの街が嫌だったんですよ。
閉鎖的で引っ込みがちな人が多くで、ラップを始めとした表現者は異端児のような目で見られちゃって、芸術的な土壌が全くない街だ、って思ってた。
でもいざ離れてみると、愛媛特有の温かさや優しさがあって見えてきて、やっぱり良いところだと今は素直に思える。
この曲は、愛媛に限らず故郷を離れて頑張ってる人たちに届けば良いなと思います。

─各曲解説ありがとうございました。
 
Disry:
ありがとうございます。
最後の”愛媛産には愛がある(REMIX)”も1年くらいかけて制作した曲ですし、作品全体としては2年くらいかけて作ってた曲たちをまとめたEPになりました。
その中で自分が感じたこと、起こったことを曲に落とし込んできた結果の8曲なので、本当に出来上がって良かったなと思います。

─今後の予定を教えて下さい。
 まずはDrillに特化した3枚目のEPが控えてますね?

Disry:
そうですね。
このEPはまだタイトルやジャケも決まってないんですけど、『ANOTHER SIDE』,『NEW SEASON』のリリース間隔も踏まえて、2021年上旬くらいに出そうかな、と考えています。
曲もほとんど出来ていて、残ってるのは1曲だけです。
それがT-STONEとのDrillシットで…あいつとはあいつがラップ始める前から仲良いんで。
なんというか会うだけでアガるマジ最高な後輩です。

ビートは1曲がAXLBeats製で。
それ以外にもYoung M.Aの”OOOUUU”を手掛けたNY Bangersからゲットしています。

自分の好きなビートメイカーなので嬉しいですし、そこに客演としてRENE MARSさん, ACE COOL, QNさん,切刃くん,MuKuRo, TORAUMAが乗るマイクリレー曲が入る予定です。
MuKuRoとはもう1曲、NY Bangersのビートで掛け合いする懐かしい感じの曲もありますね。

─なんだか凄いマイクリレーですね。意外な組み合わせのMCたちが2, 3組いるような笑

Disry:
そうですね、これはもうワンメイクでバチっと録って…凄い曲になってます。
個人的にACE COOLのRECはヤバいなと思いました。
発声練習とかもせず、いきなりブース入ってスピットして「はい、OK」って、すげーな彼、と。
個人的にACE COOLの『GUNJO』(2020年)にはとても喰らっていて、内面の描き方とかも参考にした部分があるんですよ。

─その他の予定で言うと、松山市が主催する「ことばのちから」という企画の審査員になってましたね。

Disry:
そうですね、30文字以内の文章を考えて応募する企画なんですけど、そこの審査員に声掛けしてもらって。
こういうところからもメディア露出を増やして、色々と地元のHIPHOPを刺激する動きが出来ればなと思っています。

いつになるかわかりませんが、最終的には愛媛に戻って、地元産のHIPHOPを盛り上げたいと思っているので、愛媛の人たちにもその魅力を伝えたい。
そこに繋がるような動きをしたいですね、やっぱり地元主義なんですよ。

─3作目のEPを出してからの予定はいかがですか?

Disry:
この3枚のEPに全力で集中していたので、それ以降のことはまだ考えれてないですね。
コロナとの兼ね合いもありますが、ツアーはしたいと思っています。
曲は当然100%のものを出しているので…その意味でも自分の人生を賭けた3作ですね。
届くべき所まで届いて欲しい。

…とは言え、評価ってあくまで外からのモノでしかないので。
どうあろうと自分を貫くのは変わらないです。

最近はHIPHOPの定義も薄れていて、多様性が認められるようになっていますね。
それはもちろんとても良い事なんですが、自分はどこまで行っても「HIPHOP」なので。

どんなビートに乗ろうが、どんなラップを吐こうが、自分の根本は常に憧れたあの頃のHIPHOPに深く根ざしています。

アップデートはしてるけど芯は変わっていない。
その上でリスナー、同業者たち全員をどう振り向かせられるか、その勝負をしています。

─ありがとうございました。

以上(2021/02/25)
───

作品情報:

(ジャケットクリックで配信先にジャンプ)

TRACK LIST:
1. Answer feat. TOCCHI (Prod. Craft Beatz)
2. Don`t Worry feat. Leonald (Prod. yuhei miura)
3. We So Free feat. yasai (Prod. GREEN ASSASIN DOLLAR)
4. Just Going feat. 剛斗 (Prod. 湯煙bee)
5. The One Verse feat. MAVEL (Prod. KI-1)
6. Better Days (Prod. Allrounda Beats)
7. Under Pressure (Prod. 弐tR)
(CD限定収録)8. 愛媛産には愛がある Remix(Prod. eNc beats)

Artist:Disry
Title:NEW SEASON
Label:AND BACK
2021年2月24日配信・CDリリース

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。