Column/Interview

インタビュー:Lo-keyBoi – 「いつまで歌えるか分からない」闘いの中で

現行のHIPHOPシーンにおいて目覚ましい活躍を見せるLo-keyBoi。独特のハスキーボイスで奏でられるどこか切なげなメロディに多くの人が虜になり、目下確実にファンベースを広げているアーティストの1人だ。特にこの1年の活動ペースには目を見張るものがあり、毎週の様に彼の声が入った楽曲が世に放たれている。しか...

インタビュー:Young zetton – 生きてるだけで制限だらけ。音楽くらいストッパーは掛けない

生まれ故郷・京都だけでなく日本全国に名を轟かせるラッパー・Young zetton。トラップメタルのバックボーンを持ちつつも「俺は俺っていうジャンルを歌ってる」と答える様に、様々なジャンルのビートを多様に乗りこなす彼の楽曲の中核には強烈な破壊衝動が確かにあり、その激しさがアーティストYoung zetton...

インタビュー:HekA – 写経としてのリリック、デトックスとしてのラップ

歌とラップは越境可能だ。愛知出身のラッパー・HekAの持つ独特な質感のシンギンラップを聴く度にその思いは確信となる。非常にアシッドかつ退廃的な黒さを感じさせるその音楽性は、HIPHOPやR&Bの中央に自身を据えた上で、普遍的なキャッチーさも秘める。 この絶妙なバランス感が全曲に配置されたのが2020...

インタビュー:HIPHOPのサブジャンル・Phonkとは何か │ Fullmaticが『L.O.G. (1991TAPE)』で目指す地平

2020年10月、ひとつのアルバムが日本のHIPHOPファン、とりわけ好事家たちの心を捉えていた。地下室の湿気で腐りかけたテープのようなボロボロの音質。そのノイズや過剰に乗っかるSEでかき消されてろくに聴き取れないラップ。Fullmatic『L.O.G. (1991 TAPE)』は、日本にPhonkの到来を...

インタビュー: SOMAOTA – 音楽を吐き出す生活から、向かい合うまで

関西に強烈な個性を持つMCが現れた。京都・大阪で活動している7人組のHIPHOPバンド・Black petrolは、インダストリアルやオルタナティブな要素も取り入れたエクスペリメンタルな集団だ。そして、このバンドでMCを担当するのがSOMAOTA。キレの良い高音で刺激的なリリックを突き刺しながら、豊かな音楽...