インタビュー:Lo-keyBoi – 「いつまで歌えるか分からない」闘いの中で
現行のHIPHOPシーンにおいて目覚ましい活躍を見せるLo-keyBoi。独特のハスキーボイスで奏でられるどこか切なげなメロディに多くの人が虜になり、目下確実にファンベースを広げているアーティストの1人だ。特にこの1年の活動ペースには目を見張るものがあり、毎週の様に彼の声が入った楽曲が世に放たれている。しか...
現行のHIPHOPシーンにおいて目覚ましい活躍を見せるLo-keyBoi。独特のハスキーボイスで奏でられるどこか切なげなメロディに多くの人が虜になり、目下確実にファンベースを広げているアーティストの1人だ。特にこの1年の活動ペースには目を見張るものがあり、毎週の様に彼の声が入った楽曲が世に放たれている。しか...
Minchanbabyほど時代と共に変容し、常にその先端にポジションするHIPHOPアーティストはそういない。韻踏合組合としてキャリアを始めた頃からのライミングも武器としつつ、いち早く現行サウスビートを取り込んだ『after school makin’ love』(2007年)、フリーダウンロー...
有望な若手がこぞって集まる今の横浜シーンにおいても、とりわけ耳目を集めるのがこの2人だ。昨年Only Uや9for, 018, Fuma no KTR, XY Gene…総勢25名の若手を引き連れアルバム『ill world』を発表したプロデューサー・illrain。昨年”Bloon”...
生まれ故郷・京都だけでなく日本全国に名を轟かせるラッパー・Young zetton。トラップメタルのバックボーンを持ちつつも「俺は俺っていうジャンルを歌ってる」と答える様に、様々なジャンルのビートを多様に乗りこなす彼の楽曲の中核には強烈な破壊衝動が確かにあり、その激しさがアーティストYoung zetton...
歌とラップは越境可能だ。愛知出身のラッパー・HekAの持つ独特な質感のシンギンラップを聴く度にその思いは確信となる。非常にアシッドかつ退廃的な黒さを感じさせるその音楽性は、HIPHOPやR&Bの中央に自身を据えた上で、普遍的なキャッチーさも秘める。 この絶妙なバランス感が全曲に配置されたのが2020...
それはきっと、なんの気なしに投下された。2020年9月にさらりと配信リリースされ、特に告知や宣伝活動もなされなかった3曲入りのシングル。2ikKen 『2IGHT CAPSULE』は、本人にとっても「まずは投下してみた」くらいの感覚だったろう。しかし収録された3曲のレベルの広さが耳の早いヘッズに伝わると、あ...
2020年10月、ひとつのアルバムが日本のHIPHOPファン、とりわけ好事家たちの心を捉えていた。地下室の湿気で腐りかけたテープのようなボロボロの音質。そのノイズや過剰に乗っかるSEでかき消されてろくに聴き取れないラップ。Fullmatic『L.O.G. (1991 TAPE)』は、日本にPhonkの到来を...
HAIIRO DE ROSSIがセルフタイトルを冠するアルバムを発表した。今作で7作目となるキャリアで遂に自分の名前を作品に名付ける意味。それは単に「良い作品が出来たからセルフタイトルにした」以上の重みを持つ。1st『True Blues』(2008年)で鮮烈なリリシズムを見せつけてのデビュー、自身のクルー...
関西に強烈な個性を持つMCが現れた。京都・大阪で活動している7人組のHIPHOPバンド・Black petrolは、インダストリアルやオルタナティブな要素も取り入れたエクスペリメンタルな集団だ。そして、このバンドでMCを担当するのがSOMAOTA。キレの良い高音で刺激的なリリックを突き刺しながら、豊かな音楽...
HIPHOPシーンの影で独自の世界を築き上げる者達がいる。MAKKENZや降神、更に古くはGASBOYS…。HIPHOPの流儀を確かに継承しつつ、しかし別の宗派としてシーンの外郭を怪しく広げ、深めるアーティスト達はいつだって存在した。彼らはカウンターカルチャーであるHIPHOPに更にカウンターを撃ち込む存在...