Column/Interview

インタビュー:Jinmenusagiと2010年代(後編): スキルを磨くために必要なことは何か

孤高のスキルを持つアーティスト・Jinmenusagi。その飛躍の歴史は2010年代の移り変わりと重なる。フリーDLでの音源投稿からの正式音源デビュー、各年代のHIPHOPメディアへの挑戦、Trill WaveやTrapとの邂逅…。時代の趨勢や潮流を読み、常に自分のスキルとして吸収してきた才能。前編では発表...

若手HIPHOPアーティスト必見「プレスシート」の書き方

年々ダイナミズムを増す日本のHIPHOPにおいて、新たな才能の台頭はリスナーが最も楽しみにする事象のひとつだ。それは各種メディアも同様で、日々新たな才能が世に出る助けとなりたいと考えている。 PRKS9もそのような存在のひとつだ。PRKS9ではスタッフが毎日その日リリースされた音源を収集し、全て聴き込んだ上...

インタビュー:HekA – 写経としてのリリック、デトックスとしてのラップ

歌とラップは越境可能だ。愛知出身のラッパー・HekAの持つ独特な質感のシンギンラップを聴く度にその思いは確信となる。非常にアシッドかつ退廃的な黒さを感じさせるその音楽性は、HIPHOPやR&Bの中央に自身を据えた上で、普遍的なキャッチーさも秘める。 この絶妙なバランス感が全曲に配置されたのが2020...

インタビュー:HIPHOPのサブジャンル・Phonkとは何か │ Fullmaticが『L.O.G. (1991TAPE)』で目指す地平

2020年10月、ひとつのアルバムが日本のHIPHOPファン、とりわけ好事家たちの心を捉えていた。地下室の湿気で腐りかけたテープのようなボロボロの音質。そのノイズや過剰に乗っかるSEでかき消されてろくに聴き取れないラップ。Fullmatic『L.O.G. (1991 TAPE)』は、日本にPhonkの到来を...