設立50周年を迎えるP-VINEが新規事業としてアナログレコードの国内プレス工場を来春設立, NFTサービスを年内開始決定
日本におけるインディーズ音楽シーンの草分け的存在である株式会社Pヴァインが、アナログレコードのプレス工場「Vinyl Goes Around Pressing」の国内設立と、メタバースへ向けたブロックチェーン活用のNFTサービスを2つの新規事業として発表した。
P-VINEは2021年より、世界中のアナログレコードの価値を高めることに貢献するために「Vinyl Goes Aroundプロジェクト」を始動、様々な商品企画を展開してきた。今回はそのレコードそのものを生み出すプレス工場の設立となり、来春に立ち上げ予定。工場では製品のクオリティ、適正な製造価格、迅速な納期などサービスの向上に努めるとともに、国内外のアーティストやレーベル等からのプレス製造を請け負う。将来的には単なる工場ではなく、小規模イベント等も行えるような音楽リスナーが集まれる「空間」を築くことを企図している。
さらに、ブロックチェーンとNFTの技術を利用したプロジェクトを年内に開始する。新たに開発したレコードは、フィジカルのレコードであり、かつ、デジタル上でも新たな音楽体験が行える新商品となる。P-VINEの新たなマーケットプレイスでは、二次売買においても権利者に適切な印税を還元する。このプロジェクトは現実世界を超えてレコードをメタバース上にも届けることを目指しており、現実世界とデジタルを横断する本サービスは、音楽リスナーが集まれる新たなデジタルの「空間」としての展開を予定したものとなる。
同社からは以下のコメントが届いている:
私たちPヴァインはまもなく会社設立50周年を迎えます。
先日、アメリカ合衆国のミュージシャンであるWELDON IRVINE (ウェルドン・アーヴィン)の原盤権・著作権を取得する契約を締結し、彼の遺した音楽を世界に向けて広めていくべくカタログのリイシューを順次手掛けていくことを発表させていただきました。このように我々は、この半世紀において、国内外の多種多様な音楽とその文化を、レコードやCD、DVD、雑誌や書籍といったメディアを通して紹介してきました。そしてこのたび私たちは、アナログレコードのプレス事業と、来るべきメタバースの世界を見据えた事業を開始いたします。これからの私たちは仮想と現実のどちらの世界にも身を置くことになるのでしょうが、私は単純にレコードが好きで、そのどちらの世界でもレコードを持ちたいという思いがあります。
我々Pヴァインは、時代は変われどもそして手段は変われども、世界中の魅力的な音楽とカルチャーをあらゆるお客様のもとへ届けることを使命とし、「THE CHANGING SAME ~変わりゆく、変わらないもの~」を大切にしながら新たな領域へチャレンジいたします。
株式会社Pヴァイン
代表取締役社長 水谷聡男
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