[独自/特集] 親不孝Boom Bapの一番隊・西ノ血が再始動, EP『歯ぎしり』をリリース │ 本作に至る経緯, 今後の動きを独白 [2021/11/13]
ら不とOMiの2MC, DJのDJ SIDE龍からなる親不孝Boom Bapの最重要クルー・西ノ血がEP『歯ぎしり』をリリースした。
2007年に結成された同クルーだが、本作は前作『子忍』から5年ぶりとなるまとまった作品(シングルとしては8月に”がせねた”をリリースしている)。ら不は智大らと共に座敷屋としても動いており、こちらも先日8年ぶりの新曲をリリースしたばかり。座敷屋に続き、福岡のシーンを盛り上げる動きとなる。ビートはSafaribeatsが冒頭曲の”BABYTALANTURA”と”満ちてく”を手掛けたほか、”山に解ける”から”昭和通り”はOMiが手掛けた。
また今回のリリースに際し、PRKS9ではOMiとら不からコメントを受けた。この中で2人が本作に至る経緯、今後の動きについて想いを語ってくれている。彼らの思いをコメントそのままに受け取って頂きたい。
「僕らはもともと、地元も違うし不思議な仲で、お互いが出会いもうかれこれ20年近く。西ノ血だけに限ったら来年2022年で15年一緒に音楽をしています。
結成当初から、具体的な目標を掲げる訳でもなく数えきれないほど、ただいい曲を創ろうと曲を捻り出してはLIVEで昇華して、その中で生き残った曲たちがこうしてEPという形に纏められて皆さんの元に届きます。親不孝・天神3丁目にあったCLUB BASEという箱が初期の僕らを発芽させ、今もなお音楽と向き合い続ける姿勢を根付かせたのだと思います。誰に求められる訳でもないけれど、
ただ、自分の為に描く。HOMEであったBASEが2013年の11月に閉店して残党のような心持ちでリリースした前作『子忍』から5年、僕らの周りを取り巻く状況も変わってフットワーク軽く制作に打ち込む気持ちにしばらくなりませんでした。2020年、「流行り病」によって世界は一変します。たくさんの方々が、多くを失った2年でした。
その状況を歯を食いしばりながら生きた一人の人間としてこの『歯ぎしり』という作品を産み落とせたのを嬉しく思います。蝉のように地下深くで長く、心の深淵に沈む言葉を拾い集め、削り出しやっと孵化した作品。もし、ご縁があれば一聴いただいて何か感じてくれたら嬉しいです。決して分かりやすいやり方ではないけれど、誰かの心の隙間に届くことを信じて」
ら不:
「西ノ血での製作は定期的に行っていて、今回は友人でラッパーでもあるSafaribeatsに1曲目の”BABYTARANTULA”と6曲目の”満ちてく”をトラック提供してもらってます。2曲目から5曲目はOMIのトラック。客演はBIGBANGCREWからKOW氏とill bepp mic job氏を迎えた4曲目の違う世界。3曲目はforce of gravityよりMDを招いてのRoyal ACTION。
これからはリリース予定が続いていて、まず年末にX COREMUSICというレーベルから出る福岡アーティストのコンピレーションアルバムに西ノ血、座敷屋で参加してます。また、自分らがやっていたイベント・FINKをレーベルという形で動かします。ここから自分のソロや、OMIのソロ、智大のソロ、座敷屋、西ノ血、cottagegang等で作品を年明けから意欲的に発信していきます。
作品情報:
Tracklist:
1.BABY TARANTULA
2.山に解ける
3.Royal Action (feat. MD)
4.違う世界 (feat. KOW & ill bepp mic job)
5.昭和通り
6.満ちてく
Artist: 西ノ血
Title: 歯ぎしり
Label: 019RECORD
2021年11月12日リリース
Stream: https://linkco.re/ghzVPRGC?lang=ja
https://prks9.com/news.php?id=813
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